後見人 手続き
- 成年後見制度が有効なケースと注意点
成年後見制度とは、事理弁識能力を欠くような成人(被後見人)に対して、後見人をつける制度です。後見人を付け、被後見人を監督させることにより被後見人の保護を狙った制度です。事理弁識能力の欠如の程度により後見・保佐・補助の3つの類型があります。また、家庭裁判所の審判により初めて被後見人(被保佐人・被補助人)として認定さ...
- 遺言書の種類と効力について
公正証書遺言書と手続きは似ていますが、秘密証書遺言の場合は封印の場を公証人・証人が立ち会うだけなので、内容はわかりません。 この他に、特別の方式の遺言書ということで、死亡の危機に迫った者の遺言(民法976条)、伝染隔離者の遺言(民法977条)、などといった、非常事態における遺言書の作成も規定されています。特別方式...
- 相続問題を弁護士に相談・依頼するメリット
相続人調査や財産調査など、相続開始後すぐに行うべき手続きも、自分たちのみで行うと見落としなどをする恐れがあります。また遺産分割協議は相続手続きの中でも特に紛争が多く、話がまとまらなければ、裁判所が仲介をして調停を開かなければならない場合もあります。そこで、弁護士に相談・依頼することで、面倒な手続きも迅速にかつ正確...
- 相続財産に不動産が含まれている場合
相続財産に不動産が含まれていた場合、遺産分割の時点とその後の手続きで注意が必要です。 まず、遺産分割においては、不動産は不可分なものであるため、分割の仕方が難しいです。そのため、各相続人で共有不動産にしたり、売却して換価分割したりする方法などが採られます。 次に、不動産を相続した場合、相続登記というものをしなけれ...
- 相続放棄と限定承認の違い
そのような場合に行うことができる手続きとして、相続放棄(民法939条)と限定承認(民法922条)というものがあります。 相続放棄は、放棄することによって初めから相続人にならなかったものとみなされます。そのため、債務だけでなくプラスの財産も含めてすべての相続を放棄します。一方で限定承認とは、「相続によって得た財産の...
- 相続放棄の手続きと期限
相続放棄をするためには、申述書や被相続人の住民票除票、自分の戸籍謄本などの必要書類を用意し、家庭裁判所に申述する手続きが必要です。また、相続放棄には期限があります。「自己のために相続の開始があったことを知った時」から3か月以内に家庭裁判所でその旨を申述する必要があります(民法第915条第1項)。この期間内にしっか...
- 相続発生から手続き完了までの一般的な流れ
相続には、多くの手続きと話し合いが必要になります。たとえば、遺言書が残されていればその内容を確認して、誰に何の財産を譲り渡すか、故人の遺志が書かれていないか確認をします。あとは、遺言書の内容や法律に従って相続人を確定させ、どのくらいの財産を分けるのか相続財産の調査をします。その後は、相続人間で遺産分割協議をして、...
- 過払い金請求を行うには
なぜなら、過払い金の返還手続きには時効が存在しており、最後に借入をした日や返済をした日から10年以上が経過すると、時効を迎えて過払い金は消滅してしまうのです。そうした事態を防ぐためにも、迅速な行動が必要なのです。 債務整理をする上でも過払い金の有無は重要となりますから、必ず一度は各金融業者の利率をチェックし、確認...
- 免責されない債務の具体例(非免責債権)
自己破産は裁判所から免責を受けることによって、借金の返済義務を免除して貰うための手続きです。しかし、免責を受けられる借金もあれば、免責を受けられない借金も存在するのです。そうした借金(債権)のことを「非免責債権」と言います。 非免責債権については、破産法253条1項但し書きの部分で規定されています。 破産法 第2...
- 自己破産の特徴と手続きの流れ
自己破産の手続き自体は、破産法という法律に基づいて進められます。自己破産手続が進行し、裁判所から免責を受けることで借金の返済義務がなくなります。しかし、パチンコやギャンブルによる浪費で積みあがった借金については、法律によって免責不許可事由と定められているため、免責を受けることができない可能性があります。キチンと準...
- 民事再生(個人再生)の特徴と手続きの流れ
手続には法律の専門的な知識が必要となるため、一個人の力で手続きを進めることは現実的に困難です。また、裁判所には様々な書類を作成し提出しなければならないため、その労力が係ることを考慮すると、弁護士に依頼するのが最良の方法となります。 また、個人再生のデメリットとしては他の債務整理の方法と同様、信用情報機関に事故情報...
- 任意整理の特徴と手続きの流れ
任意整理は、他の債務整理の方法とは異なり、裁判所を介する手続きではありません。裁判所を介する手続きの場合は、書類の作成や提出などで手間がかかってしまいます。そうしたことが無いという点は、他の債務整理と比べてメリットとも言えます。 しかし、任意整理は金融業者との任意的な交渉であるため、そもそも相手方(金融業者)が交...
当事務所が提供する基礎知識Knowledge
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家族信託が有効なケー...
家族信託とは、自分(委託者)の財産を家族の他の誰か(受託者)に委託することをいいます。委託することで、受託者による財産管理で得た利益を得られることもあります。例えば、自分の子に土地を委託し、子がその土地を貸したり、マンシ […]
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民事再生(個人再生)...
個人再生は、いま抱えている全ての借金のうち一部を返済免除として貰い、残債務を3年間で分割弁済する手続となります。裁判所によって手続の認可を受けることができれば、借金を大幅に減らすことができます。 こうした大幅な […]
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遺言書の種類と効力に...
遺言書には普通の方式による遺言と特別の方式による遺言があります。両者のうち、頻繁に用いられるのは前者の普通の方式による遺言書ということになります。これには①自筆証書遺言、②公正証書遺言、③秘密証書遺言の3つの種類の遺言が […]
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生前贈与が有効なケー...
生前贈与とは、文字通り生きている前に自分の財産を誰かに贈与することです。一般的な贈与契約(民549条)と同じです。すなわち、贈与者である被相続人が財産を受贈者に与え、そのことを受贈者が受諾することで有効な生前贈与がなされ […]
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法定相続人の相続順位...
相続が開始すると、誰が財産を承継するのか、相続人を確定する必要があります。遺言書において相続人が指定されている場合もありますが、そうでない場合は、民法の規定に則って法定相続人を確定します。 第一に、配偶者がいる […]
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成年後見制度が有効な...
成年後見制度とは、事理弁識能力を欠くような成人(被後見人)に対して、後見人をつける制度です。後見人を付け、被後見人を監督させることにより被後見人の保護を狙った制度です。事理弁識能力の欠如の程度により後見・保佐・補助の3つ […]
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[第二東京弁護士会]弁護士 小林 博孝
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