親 の 借金 相続 放棄
- 相続放棄と限定承認の違い
相続をするとさまざまな財産を承継することになりますが、すべての財産がプラスの財産とは限りません。中には借金などの債務を承継することもあります。プラスの財産よりも債務の方が多い場合には、相続をしたくないと考えることもあるでしょう。そのような場合に行うことができる手続きとして、相続放棄(民法939条)と限定承認(民法...
- 相続放棄の手続きと期限
相続をすると多くの財産を承継することになりますが、すべてが嬉しい財産ばかりではありません。中には借金などの債務が含まれていることもあり、その額が債権額よりも高い場合には、もはや相続したくないと考えることもあるでしょう。そのような場合には相続放棄(民法938条)をすることができます。相続放棄は、債権などのプラスの財...
- 生前贈与が有効なケースと注意点
生前贈与とは、文字通り生きている前に自分の財産を誰かに贈与することです。一般的な贈与契約(民549条)と同じです。すなわち、贈与者である被相続人が財産を受贈者に与え、そのことを受贈者が受諾することで有効な生前贈与がなされます。 この生前贈与が有効なケースとしては、例えば孫に財産を相続させたい場合が挙げられます。
- 成年後見制度が有効なケースと注意点
後見人を付け、被後見人を監督させることにより被後見人の保護を狙った制度です。事理弁識能力の欠如の程度により後見・保佐・補助の3つの類型があります。また、家庭裁判所の審判により初めて被後見人(被保佐人・被補助人)として認定されます(民法7、11、15条)。 成年後見制度が有効なケースとして、成年被後見人の判断能力が...
- 家族信託が有効なケースと注意点
家族信託とは、自分(委託者)の財産を家族の他の誰か(受託者)に委託することをいいます。委託することで、受託者による財産管理で得た利益を得られることもあります。例えば、自分の子に土地を委託し、子がその土地を貸したり、マンションを建てて収入を得るといった具合です。 家族信託が有効なケースとして、マンションの信託契約が...
- 遺言書の種類と効力について
遺言書には普通の方式による遺言と特別の方式による遺言があります。両者のうち、頻繁に用いられるのは前者の普通の方式による遺言書ということになります。これには①自筆証書遺言、②公正証書遺言、③秘密証書遺言の3つの種類の遺言があります。 ①自筆証書遺言は、文字通り遺言者により自筆で遺言書の全文、日付および氏名が書かれ、...
- 相続問題を弁護士に相談・依頼するメリット
相続が開始すると、調査をしたり届出を出したり、相続人間で話し合いをしたりと、すべきことがたくさんあります。相続人調査や財産調査など、相続開始後すぐに行うべき手続きも、自分たちのみで行うと見落としなどをする恐れがあります。また遺産分割協議は相続手続きの中でも特に紛争が多く、話がまとまらなければ、裁判所が仲介をして調...
- 相続財産に不動産が含まれている場合
相続財産に不動産が含まれていた場合、遺産分割の時点とその後の手続きで注意が必要です。 まず、遺産分割においては、不動産は不可分なものであるため、分割の仕方が難しいです。そのため、各相続人で共有不動産にしたり、売却して換価分割したりする方法などが採られます。 次に、不動産を相続した場合、相続登記というものをしなけれ...
- 遺留分侵害額請求とは
相続の際、遺言において遺産分割の方法が指定されることがあるでしょう。もっとも、その内容は必ずしも相続人間で公平な分配が記されているとは限りません。中には、一人の相続人にすべての財産を譲るなど、非常に偏った分配方法が記されていることもあります。そのような遺産分割がされた場合に、一定の相続人は遺留分侵害額請求というの...
- 遺産分割協議を行うべきケースと進め方
遺産分割協議とは、相続財産を相続人間でどのように分配するのかということを話し合うことをいいます。遺産分割協議は、財産の分配がすぐに行えないような場合に行われます。例えば、遺言で、すべての財産について遺産分割の方法が指定されていた場合には、誰に何が承継されるのかは遺言を見れば一目瞭然なため、遺産分割協議は必要ないと...
- 法定相続人の相続順位と相続割合について
相続が開始すると、誰が財産を承継するのか、相続人を確定する必要があります。遺言書において相続人が指定されている場合もありますが、そうでない場合は、民法の規定に則って法定相続人を確定します。 第一に、配偶者がいる場合は、まずその人が相続人となります(民法890条)。第二に、その次に子がいる場合は子、子がいずに孫がい...
- 相続発生から手続き完了までの一般的な流れ
相続には、多くの手続きと話し合いが必要になります。たとえば、遺言書が残されていればその内容を確認して、誰に何の財産を譲り渡すか、故人の遺志が書かれていないか確認をします。あとは、遺言書の内容や法律に従って相続人を確定させ、どのくらいの財産を分けるのか相続財産の調査をします。その後は、相続人間で遺産分割協議をして、...
- 債務整理を行った後の生活はどのように変わる?メリットとデメリットについて
債務整理には主に「任意整理」・「個人再生」・「自己破産」の3つの方法があります。それぞれにメリットとデメリットが存在するのですが、任意整理から順にデメリットの小さい方法と言われています。 これらの債務整理の方法には、金融業界のブラックリストに登録されてしまうという共通したデメリットがあります。どの方法を選択しても...
- 借金の消滅時効援用について
窃盗などの犯罪に時効が存在するのと同様に、借金にも時効が設定されています。2020年4月より、いかなる借金も時効は一律5年に変更となりました。ただし、2020年4月よりも前に発生した借金に関しては、改正前の法律が適用されて時効は5年もしくは10年です。 借金は本来、借りたお金(元本)と利息を併せて支払わなければな...
- 過払い金請求を行うには
2007年(平成19年)以前に借金をしていた場合、利息制限法で定められた上限利率を超えた利息を支払っていた可能性があります。これが、いわゆる「過払い金」と呼ばれる払い過ぎた利息のことです。 金融業者(債権者)には過払い金の返還義務があるため、もし過払い金が発生していた場合には払い過ぎた利息を返して貰うことが出来る...
- 免責されない債務の具体例(非免責債権)
自己破産は裁判所から免責を受けることによって、借金の返済義務を免除して貰うための手続きです。しかし、免責を受けられる借金もあれば、免責を受けられない借金も存在するのです。そうした借金(債権)のことを「非免責債権」と言います。 非免責債権については、破産法253条1項但し書きの部分で規定されています。 破産法 第2...
- 自己破産の特徴と手続きの流れ
自己破産とは、裁判所で手続を踏むことにより、すべての借金を免責して貰う債務整理の方法となります。免責を受けることができれば借金の返済義務がなくなるため、結果的に全ての借金が帳消しとなるのです。一方で、保有している資産も清算しなければなりませんので、債務整理の中では最終手段として考えることをおすすめします。 自己破...
- 個人再生の住宅資金特別条項(住宅ローン特則)について
債務整理の方法として個人再生を選択した場合、住宅などの資産を手元に残すことが出来ます。その理由は住宅ローンの存在にあります。 一般的に住宅ローンを組んだ際、ローンの支払いが滞った際には銀行(債権者)が債権を回収できるよう、住宅に抵当権を設定しています。もし債務整理を行って住宅ローンも処分しなければならないというこ...
- 民事再生(個人再生)の特徴と手続きの流れ
個人再生は、いま抱えている全ての借金のうち一部を返済免除として貰い、残債務を3年間で分割弁済する手続となります。裁判所によって手続の認可を受けることができれば、借金を大幅に減らすことができます。 こうした大幅な借金の減額を受けられる個人再生は、裁判所を介する厳格な手続を行わなければなりません。手続には法律の専門的...
- 任意整理の特徴と手続きの流れ
任意整理とは、直接、金融業者(債権者)と交渉をして将来利息や遅延損害金の免除を求める方法となります。交渉がまとまった際には、毎月の支払額を減額したうえで分割和解を組みます。分割和解の条件としては、残債務額を36回払い、または60回払いとすることが一般的です。 通常ですと、借金をした場合は「借金の元本」に加えて「契...
- マンション管理費滞納問題を解決する方法
マンション管理費の滞納に対処する(法的)手段として、①直接交渉②内容証明郵便による支払い督促③簡易裁判所による支払い督促④支払い請求訴訟が挙げられます。順に見ていきましょう。 ①直接交渉これは、管理費滞納者の住居に赴き、滞納している管理費の請求をすることです。この点のメリットとしては、経済的なコストがかからないこ...
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遺留分侵害額請求とは
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自己破産とは、裁判所で手続を踏むことにより、すべての借金を免責して貰う債務整理の方法となります。免責を受けることができれば借金の返済義務がなくなるため、結果的に全ての借金が帳消しとなるのです。一方で、保有している資産も清 […]
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[第二東京弁護士会]弁護士 小林 博孝
事務所概要Office
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